6 週間でIT構造を刷新

0 件の 業務中断数
 

50% 本番環境のCPUコアを削減

アジア大洋州住友商事会社(SCAO)は、取引先との重要なビジネス文書(発注書、発注確認書、出荷通知書など)を取り交わすプラットフォームとしてMicrosoft BizTalkを使用していましたが、数多くの問題を抱えていました。そこでSCAOは、BizTalkをMuleSoftのAnypoint Platform™に置き換えビジネスプロセスを合理化し、顧客満足度の向上を目指すことにしました。

課題

頻発するシステム停止とデータ損失

SCAOのビジネスプロセスは長い間Microsoft BizTalkの統合プラットフォーム上でサポートされていましたが、頻繁にシステムが停止し、最終的に通常業務に悪影響を与えることが常態化していました。システムでは頻繁にライブデータが喪失し、時間のかかる手作業での対応を余儀なくされていました。また、サーバーは3日に1度は強制的なリブートが必要な状態であり、それ自体がもはや当たり前になっていました。その結果、SCAOの障害対応コストは異常に高くなり、顧客に直接関係する基本的な業務も中断する状況でした。

この問題は、SCAOの中核ビジネスプロセス、発注書、発注確認書、出荷通知書に影響しており、全体的な顧客満足度を改善するには、現行のシステムを直ちに置き換える必要があります。そこでSCAOの経営陣が求めたのは、新しいシステムが迅速にデプロイできることと、エンドユーザーがそれをシームレスに利用できることでした。

ソリューション

コストの削減と顧客満足度の向上

SCAOでは技術評価プロセスを実施し、現行のMicrosoft BizTalkを含め、他3つの競合ソリューションを比較検討した結果、MuleSoftのAnypoint Platformを選びました。主な選択基準は、開発のスピード、デプロイメントの簡単さ、管理のしやすさ、そしてコスト効率でした。

SCAOでは、製品をカスタマイズした各システム間を相互に接続することと、中央のOracle Databaseに接続することを目標に、開発を最小限に抑えつつ、さまざまなデータやアプリケーションを統合できるベンダーを選定評価しました。SCAOの要件は6週間でBizTalkを置き換えることでしたが、MuleSoftのAnypoint StudioとAnypoint DataMapperの強力なグラフィックツールが、この要求を満たす製品と判断されました。またMuleSoftの120を超えるAnypoint コネクターには、JDBCやWebsphere MQ用が提供されており、SCAOの将来のIT環境においても、主要なエンドポイントにすぐに拡張できることが評価されました。このように、現状の問題を完全に解決し、かつ将来も見据えたソリューションを得ることができるのはAnypoint Platformが唯一無二でした。

MuleSoft以外のベンダー候補は、データベースかアプリケーションサーバーのライセンスを追加購入する必要があり、さらにアップグレードのコストがかかるものでした。一方MuleSoftのAnypoint Platformは、手軽で容易にデプロイできる、スタンドアロンのソフトウェアソリューションとして利用できました。またサブスクリプションライセンスは透明性があり、SCAOでは追加のライセンス料なくアップグレードでき、資本的支出(CAPEX)ではなく事業運営費(OPEX)として処理できるので、ビジネスの俊敏性を高められるという利点もあります。

結果

業務を中断させることなく、わずか6週間で最新かつ信頼性の高いITインフラストラクチャを実現

WhiteSky Labs社はたった6週間で、SCAOのAnypoint Platformの設計、開発、デプロイメントをリードしました。現在はSCAO、その取引先とEDIシステム間の文書のやり取りをMuleSoftで可能にしています。

Anypoint Platformの導入以降、SCAOでは本番環境のCPUコア数が50%以上削減され、データ損失がなくなり、障害対応時間が減少しました。今では、MuleSoft Anypoint Platformの優れた再接続性と監視性能を最大限に活用することで、SCAOのビジネスプロセスの信頼性と予見性が高くなりました。SCAOではAnypoint Platformの利用を継続して、この成功をさらに積み上げていく予定です。