Addison LeeはAPIで実車する

ヨーロッパ最大のプレミアムカーサービスを提供するAddison Leeは、350以上の都市にて年間1,000万人もの乗客を運んでいます。 2009年にリリースされた最初の自動車サービスは、モバイルアプリとSMSメッセージングを利用してドライバーと顧客をマッチングするもので、いわゆる配車ソフトウェアのパイオニアです。これは現在、世界中のフリート業者に販売、利用されています。今日ではデジタルに重点を置いており、最近の顧客エンゲージメントでは、英国で初めてApple PayとApple Watch用アプリをリリースした企業の1つです。 「現在、予約の50％以上はモバイルで行われています。これは顧客ニーズによって導かれた結果です。」と最高技術責任者（CTO）のPeter Ingram氏は述べています。 Addison Leeはいま、テクノロジーに焦点をあてた新規参入者などの市場競争プレッシャーに直面しており、カスタマーサービスと最先端テクノロジーの持続が重要となっています。

顧客行動の変化で、迅速なデリバリが必須に

Addison Leeは常に最新のテクノロジーを活用し、最高クラスの顧客満足度を提供するタクシーとミニキャブサービスの最前線に立ってきました。「お客様の行動は変化しています。 支払いはクレジットカードで行え、非常に使いやすいことを望んでいます。また、 基本的に電話での予約は望んでいませんが、何かあった時のために、いつでも電話対応が可能な体制を望んでいます。」とIngram氏は言います。 Addison Leeは常に地上輸送業界に創造的破壊をもたらしてきましたが、破壊が起こる前に、顧客のニーズに対応しながら常に顧客にとって利用しやすいイノベーションを起こすと決めていました。 そのため、ソフトウェア開発はより迅速に行われる必要があり、常にカスタムメイドのコードを書いて構成しているわけにはいきません。コンポーザブルで反復性があるソフトウェア開発が必要です。

APIでデータとインフラストラクチャを迅速に開放する

Addison Leeは、MuleSoftのAnypoint Platform™上に構築された最初のパブリックAPIを使用して、わずか6週間でデータとインフラストラクチャを安全に開放しました。これは、サードパーティのアフィリエイトや、パートナーによる予約アプリ、Webサイトの開発をサポートするため、Addison Leeサービスを組み込めるよう特別に設計されました。「当社には、Salesforceや独自の配車ソフトウェア、デジタル開発のサポートなど、多くのエンタープライズプラットフォームで働く、フルタイムで作業する約50人の開発チームがあります。 MuleSoftのテクノロジーのおかげで、システム接続の方法を再考し、データとサービスを新しい方法で公開して、独創的なモバイル戦略を支援することができます。」と、Addison Leeの開発責任者であるPaul McCabe氏は述べています。

Addison Leeの新しい収益源に大事な一つは、モバイルアプリケーションユーザーを既存の国際フリートネットワークにシームレスに接続させることです。間もなく、お客様は、コンタクトセンターを介さずに、Addison Leeアプリを使用して世界中の様々な地域で予約を行えるようになります。「MuleSoftのおかげで、世界中のパートナーの車両フリートに接続する新しい標準に目を向けることができました。」とMcCabe氏は言います。

MuleSoftでインテグレーションの所要時間を日単位から時間単位に短縮

Addison Leeはコンポーザブルな企業になるという主義のもと、API主導の接続性を通じて、多数のバックエンドシステム、プラグイン、サードパーティ製品をまとめています。これらを管理しやすくするためにMuleSoftによって、バックエンドシステム、プラグイン、その他サービスのインテグレーションにかかる時間を劇的に短縮できるようにしました。 CTOのIngram氏は次のように述べています「MuleSoftを導入したことで、インテグレーションの時間を数週間から数日に短縮されるのが見え始めています。社内インテグレーションを成長させるにつれ、私達をさらに俊敏にするでしょう。新しい製品やサービスがとても速く提供できるようになります。」以前のインテグレーションはカスタムメイドで作ることが一般的でしたが、現在はMuleSoftを介したAPIとその管理に重点を置いています。

MuleSoftは、Addison Leeの新しいサービス指向アーキテクチャーや顧客イノベーションのためのグローバル・インテグレーションのバックボーンとなっています。「MuleSoftのAPI主導の接続性は、弊社の成長の鍵と言えます。弊社のシステムを連携し、新しいデジタル製品やサービスの提供、新たなサードパーティとの連携、顧客やパートナーとのつながりを強化してくれます。」とPeter Ingram氏は述べています。