レガシーシステムとの接続の重要性

レガシーシステムは多くのアプリケーションの基幹であるため、レガシーシステムと接続させることの重要性が急速に高まっています。たとえば、州政府の税制システムの平均稼働年数は 24 年と言われています。こういった古いシステムでも、 IT エコシステムの中で新しいシステムや最新プラットフォームと共存し続けなければなりません。

しかし、最新のアプリケーションやシステム、デバイスの登場により、古いレガシーシステムを、こういった新しいテクノロジーと接続することが難しくなっています。つまり組織は、データをうまく活用できなくなっています。この問題を解決するために、企業はレガシーシステムとの接続について考えなければなりません。レガシーシステム内に眠っているデータと最新のシステムやアプリケーションを接続することで、レガシーシステムのデータをより有効に活用できるようになります。

たとえば、ある企業が顧客の注文履歴データをレガシーシステムに、顧客の Web 上のインタラクションデータを最新の CRM に保存しているとします。もし CRM がレガシーシステムと統合されていなければ、顧客の単一ビューから得られる貴重なインサイトを失うことになります。

しかし、レガシーシステムとの接続は必ずしも簡単ではありません。レガシーシステムと接続するためには、ポイント・ツー・ポイント型接続のためにカスタムコーディングしなければならず、多大な時間とリソースを費やすことになります。それは避けなければなりません。では、レガシーシステムとの接続を成功させ、データをより有効活用するためには、どのようなアプローチがあるのでしょうか。

Legacy System Connectivity

レガシーシステムとの接続のためのアプローチ

レガシーシステムと接続するために、よくある 2 つのアプローチは以下になります。

  • レガシーシステムを捨て、まったく新しいシステムを導入する
  • カスタムコーディングによって、レガシーシステムに Web 機能を持たせる

この 2 つのアプローチには、それぞれ欠点があります。1つ目のアプローチでは、レガシーシステムを入れ替えるために必要な時間と費用を確保することは困難でしょう。また、変化に迅速に対応しなければならない企業にとって、事業を通常運行しながらレガシーシステムを完全に入れ替えることは非常に難しいと言えます。

2つ目のアプローチでは、データとシステムの大部分がポイント・ツー・ポイントで接続されています。。そのため、レガシーシステム内にあるデータを使うプロジェクトのたびに、これらのデータに接続するためのカスタムコードを何度も記述しなければなりません。

2つか3つほどのシステムを接続するだけで十分な小規模企業にとっては、ポイント・ツー・ポイント接続は非常に有効です。一方、大規模な組織では、1,000以上のアプリケーションを運用していることは珍しくありません。その場合、ポイント・ツー・ポイント接続を採用してしまうと、膨大な数の接続が生み出されてしまいます。また、何百ものシステムが密結合されているため、既存の接続を更新したり、カスタマイズすることは簡単ではないのです。

API:レガシーシステムと接続するための鍵

従来型のポイント・ツー・ポイント接続を中心とするアプローチでは、レガシーシステムとの接続から、十分な効果を獲得することは期待できません。しかしAPIを有効に活用すると話が違ってきます。API は、システムの整合性を維持しながら安全で統制のとれたアクセスを実現させ、これらのレガシーシステムからデータを開放することが可能です。もちろん、開発者の生産性は大幅に向上されます。

レガシーシステムを抱えている企業が最新のビジネスニーズに対応できるようになります。それにより、IT アーキテクチャへの迅速な接続と新しいテクノロジーの導入の可能性が高まります。API を活用してレガシーシステムへアクセスし、レガシーシステム専門の (外部) 技術者への依存を減らすことでコストを大幅に削減。複雑なレガシーシステムのインターフェースを開発する必要もなくなり、データの要求が急増してもレガシーシステムを保護することができます。

レガシーシステムのモダナイゼーションに API がどのように役立つか、詳しくはこちらをご覧ください。