API管理とは

API管理とは、セキュアな環境でAPIを設計・公開・文書化・分析するプロセスのことです。API管理ソリューションを使用することで、オープンAPIと内部APIの両方を安全に利用できることが保証されます。

API管理ソリューションには、さまざまな機能が搭載されています。その大半は、以下のタスクを実行できます。

  • APIの設計:開発者からパートナーまで、ユーザがAPIの設計・公開・デプロイは当然のこと、「文書」や「セキュリティポリシー」「ディスクリプション」「使用制限」「ランタイム機能」などの関連情報を記録する機能を提供します。  
  • APIゲートウェイ:APIゲートウェイとは門番のことです。全てのAPIに対して、適切なセキュリティポリシーを実装し、認証とセキュリティを保証します。 
  • APIストア:ユーザがAPIをストアやカタログに保管することで、組織内外の関係者に公開することができます(もちろん非公開設定も可能です)。『APIストア』はマーケットプレイスとしても機能し、API利用のサブスクリプションで販売することも、コミュニティからのサポートを得ることも可能です。  
  • API分析:APIの「使用状況」「負荷」「ログ」「履歴データ」および「その他の計測指標」をモニタリングして、公開中のAPIのステータスや利用状況に関する詳細情報を得ることができます。 

上記の機能は、API管理ソリューションが提供する「主な」機能の一部です。API管理の市場は2013年には7,000万ドルでしたが、Gartnerによると、この数字は2017年から2022年の間に33.4%の率で成長すると予測されており、Zion Market Researchによると、2022年までに34億3,616万ドルに達すると予測されています。 

MuleSoftのAnypoint Platformは、API管理の分野でリーダーとして評価されています(参照:Gartnerのマジッククアドラントの「フルライフサイクルAPI管理」)。Anypoint PlatformによるAPI管理には、どのようなメリットがあるのでしょうか。 


『Anypoint Platform』によるAPI管理のメリット

Anypoint Platformを使用することで組織は、インテグレーションとAPIの設計・構築・管理が可能になります。それにより、SalesforceやSAPとプラットフォームやアプリケーションの連携だけでなく、レガシーアプリケーションのモダナイズ、クラウドへの移行、新製品や親サービスのローンチなど、様々なことを迅速に行うことができるようになります。

Anypoint Platformには、API管理ソリューションである『Management Center』のほか、以下の機能が含まれています。

  • Design Center:「APIの設計」「統合フローの定義と設計」「コネクタのビルド」を容易にする開発ツールのインターフェースです。
  • Anypoint Exchange:「API」や「コネクタ」「テンプレート」といった再利用可能なアセットを保存し、組織内への公開を可能とする『APIストア』です。もちろん、 公開対象の設定は可能です。 
  • Management Center:Anypoint Platformのあらゆる機能を統一画面で管理できるインターフェースであり、APIのユーザやトラフィック、SLA、インテグレーションフロー、その他のさまざまな機能を管理することが可能です。もちろん、オンプレミスとクラウドの両方の環境に実装可能です。
  • Muleランタイム:Anypoint Platformのランタイムエンジンです。堅牢なセキュリティのもと、アプリケーションのインテグレーションとオーケストレーションをリアルタイムに実現します。「オンプレミスの統合エンジン」「ハイブリッドiPaaS」または「APIゲートウェイ」としてデプロイできます。 
  • Anypointコネクタ:エンドポイントへの迅速な接続や、API仕様への動的な接続ができるコネクタを多数用意しています。
  • プラットフォームサービス:包括的なプラットフォーム・サービス・スイートであり、最高レベルのスピード、拡張性および信頼性を提供しま 

『Management Center(Anypoint PlatformのAPI管理ソリューション)』は、ユーザにとって便利な3つの独自機能が備わっています。 

  • フルライフサイクルAPI管理:Anypoint Platformは、フルライフサイクルAPI管理のリーダーとして評価されており、各APIとのインテグレーションをポイント・ツー・ポイントで追跡する統合プラットフォームを提供しています。このプラットフォームにある「APIの再利用コンポーネント」がプロジェクトをスピードアップさせます。充実した機能により組織は、API構築とインテグレーションを従来比で64%も迅速化することが可能になります。
  • APIとハイブリッドインテグレーションのための単一の管理ペイン:あらゆる機能のコントロールが可能になる統合ソリューション、というコンセプトでAnypoint Platformは構築されています。Management Centerを使用すれば、APIとハイブリッドインテグレーションのための単一のAPI管理ペインを利用できます。これにより、メンテナンスコストを平均63%も低減することができます。
  • ノード・レベル・ポリシーに基づいたセキュリティ:Anypoint Platformでは、全てのAPI、インテグレーションおよびアセットが、高度なガバナンスとセキュリティによりノードレベルで保護されています。Anypoint PlatformとそのAPI管理ソリューションを採用する組織は、インテグレーション・セキュリティが94%向上することが期待できます。 

上記に加え、Management Center(Anypoint PlatformのAPI管理ソリューション)には、以下の機能を備えています。 

Management Center(Anypoint PlatformのAPI管理ソリューション)のメリットは以下になります。 

  • 外部パートナーと開発者のオンボーディングを迅速化
  • 外部パートナーと開発者のためのセルフサービスの提供・実現
  • データおよびステムとのインテグレーションのデリバリのスピードアップ
  • 外部パートナーや開発者のモニタリングとガバナンスの徹底
  • 新たなパートナーや先端技術者・開発者との協業を促進させる最新技術の提供

API管理は、あらゆる企業にとってますます重要なソリューションとなっています。組織が利用するAPIの数も(指数関数的に)増えていくことでしょう。そのため、APIを使用する全ての組織は、API管理の統合ソリューションを導入することが必須になります。 

設計から実装まで「APIライフサイクル管理の方法(英語)」を詳しく説明しています(英語)。また、Anypoint Platformについて詳しくお知りになりたい方は、『Anypoint Platform 101』をご覧ください。