Flex Gateway新着情報
Governance新着情報
Monitoring API Manager消費者と企業の多くが、Webアプリやモバイルアプリを日常的に利用するようになり、10年以上が経過しました。企業は、これまで孤立していたデータソースの新しい活用方法を模索しています。そうした中、API(Application Programming Interface)は開発者に、新しいビジネスチャンスを提供し始めています。既存の製品やシステム、運用を改善を可能にし、企業がそのデータを使用できるようにするためのツールがAPIなのです。
いまや、企業がパブリックAPIとプライベートAPIの両方を活用するAPI戦略を策定することは不可欠となりました。消費者向けアプリケーションを制御するためのパブリックAPIをリリースすると、Web、モバイル、ソーシャルアプリを通じてお客様との新しい「つながり」を創り出すことができるようになります。また、プライベートAPIを開発・活用することで、企業は従業員やパートナーにオペレーションの効率化と顧客サービスの向上に役立つ新しいツールを提供することができるようになります。ダイナミックな競争環境下でAPIの採用が増える中、革新的な企業にとって、そのポジションを維持するためにも、API戦略を策定・実行することはますます重要になりました。
効果的なAPIは、既存顧客と潜在顧客の両方に、ビジネスレベルと個人レベルでのつながりを促し、エクスペリエンスを他の人と共有することができるようになります。米国の自動車保険会社のケースを紹介します。この自動車保険会社では、長年にわたり事業計画の一環として、全国の地方道路の品質と状態に関する包括的かつ詳細な最新データを収集・管理してきました。この社内データをAPIで外部に公開することで、開発者と関連企業の創造力を引き出し、これらのデータの新しい活用方法を作り出しました。
例えば、開発者は道路の状態に応じたドライブルートを推奨するアプリを作成しました。また、市民グループは市民が団結して交通インフラの資金調達を改善できるように、地元当局に請願できるようなアプリを開発しました。そして、保険会社はWebやモバイルアプリを通じて、見込み客がいつでも、どこからでも見積もり請求をできるようにしました。
このAPI戦略により自動車保険会社は、これまで孤立し隠れていたデータをパブリックAPIで公開しただけで、何千もの見込み客とのつながりをつくり出すことができました。つまり、顧客エンゲージメントを向上させ、革新的な新製品と新チャネルをつくり出すことに成功したのです。
この自動車保険会社は、従業員が使用するためのプライベートAPIを開発することもできます。例えば、営業チームが外出先からでも、Webやモバイルアプリを通じて正確な見積もりを算出できるような情報を提供することが考えられるでしょう。また、お客様相談室が、クレーム処理に役立つデータに迅速かつ的確にアクセスできるようにするAPIも考えられます。これらの例は、API戦略が業務効率と顧客サービスの改善を促進するための一例にすぎません。
多くの企業では、組織的な課題を解決するために、テクノロジー、システム、アプリケーション、プロセスなどを複雑に組み合わせて利用しています。また、レガシーシステムは、新しいテクノロジーとの相互運用性が低いため、古くなるにつれてますます非効率的になっていきます。
レガシーシステムに依存している企業では、SaaSアプリケーションやモダンAPIなど、新しいソフトウェアやサービスを導入しようとする際、たいてい問題が発生します。この問題には、既存システム間のポイント・ツー・ポイントの統合(カスタム型インテグレーション)で対処できることもあります。しかし、このような統合は時間の経過とともに多数の脆弱で複雑な依存関係が生じてしまいます。さらに、顧客とリソースを犠牲にすることで、本質的な障害を起こしやすくなるのです。
APIの開発戦略のもうひとつの課題は、熱心な開発者コミュニティへのアクセスがないことです。こういったコミュニティは、API を設計・テスト・モニタリングするための効果的なツールや、API の設計や機能に対するフィードバックとインサイトが獲得できるため貴重な存在なのです。さらにこのコミュニティは、ビジネスに広く採用されるような優れたAPIを開発するときも重宝することでしょう。
MuleSoftの『Anypoint Platform™』は、企業にAPIの開発とインテグレーションを簡単に実装できるソリューションを提供しています。このプラットフォームがひとつあれば、企業はAPIの設計、構築、保護、監視、管理を行うことができます。
『Anypoint Platform』により、企業全体にシームレスな統合と相互運用性を簡単に採り入れることができるようになります。『Anypoint Platform』は、エンタープライズサービスバス(ESB)としての「CloudHub」や「Muleランタイム」などの貴重なコンポーネントを数多く提供しています。これにより、アプリケーション、サービス、システム(レガシーシステムを含む)間で情報を簡単に共有できます。これらのソリューションが備える接続性により、組織はシステムとデータを自由に利用し、パワフルで最先端のAPIを作成することができます。
「Anypoint™コネクタ」は、一般的なビジネスアプリケーションやサービスへの即時API接続を可能にします。企業は、ビジネスアプリケーション統合ソリューションのライブラリにあるAPIを利用すれば、CRM、会計、請求、マーケティングなどのビジネスアプリケーションとシステムを迅速に接続し、統合することができます。他の統合オプションとは異なり、「Anypointコネクタ」はMuleSoftのエンタープライズ統合プラットフォーム上で構築および管理されるため、企業はオンサイトまたはクラウド上で迅速に統合をデプロイできるようになります。
さらに「Anypoint Platform」は、開発者が利用したくなるようなAPIを設計・構築し、その機能や規模を企業の要件に合わせて必要とされるツールを提供します。
API開発および実装のあらゆるステップにおいて、企業をサポートするツールを備えた「Anypoint Platform」は、以下のことを可能にします。
これらをはじめとするMuleSoftのAPIと統合ソリューションのコンポーネントにより、レガシーシステムとの統合が必要な場合でさえも、実用的かつ魅力的なAPIの設計、開発、実装、および監視を容易に行うことができます。『Anypoint Platform』は、社内システムにすでに保存されている有用なデータを活用し、包括的なAPI戦略を用いて、顧客エンゲージメントを向上させ、業務を合理化し、新しい製品やサービスを市場に投入するための強力な手段を提供します。
これにより企業は、顧客とブランドとの交流やエンゲージメントの新たな方法を構築できるクリエイティブな開発者コミュニティにアクセスできるようになります。また、『Anypoint Platform』は、合理化されたツールを企業に提供するため、社内の各部門が業務改善し、より効率的に業務に取り組むことができるようになります。
ビジネスに効率的で魅力的な発展性を提供するMuleSoftの『Anypoint Platform』をぜひお試しください。
API戦略を策定する方法については、『ホワイトペーパー:APIの価値の高まり』をご覧ください。